英語教育に関する
ヤバいキーワード

4技能習得

最近よく目にする英語教育に関するキーワードに“4技能”があります。ご存知の通り、社会生活で必要な「聴く」「読む」「話す」「書く」の4つの技能です。この“4技能”について二つの誤解があります。

一つは“4技能をまんべんなく教材やカリキュラムに取り込まなければならない”という誤解、もう一つは“「聴く」「読む」という受動的な技能から「話す」「書く」という能動的な教材へと英語学習の重点を移すべきだ”という誤解です。

実は、言語の習得には“順序”があります。

「聴く」→「話す」→「読む」→「書く」という順序です。

子供が言語を習得する過程を考えてみると分かりやすいと思います。

赤ちゃんがこの世に性を受けて最初に出会うのは、周りの人の声です。(聴く)

その声を真似して、表情やジェスチャーを用いて自分の喜怒哀楽を表現します。(話す)

文字を覚えて本が読めるようになり、言葉の世界が広がります。(読む)

自分の言葉を文字にし客観的に見ることによって、さらに言葉に磨きをかけます。(書く)

このように、4技能の学習は、“順序” が大切です。 「聴く」「話す」が出来ないまま、文字を覚えて「読む」「書く」の練習を始めてしまうことが、日本人が英語が出来ない一番の原因なのです。