大学受験をお考えの方へ

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大学受験をお考えの方へ

受験で使う英語”と”実際に使う英語”は別物であると考えておられる方は多いかもしれません。
しかし実際には、この二つは同時に伸ばすことが出来ます。
そして、そのほうが、あなたの英語力をより高いレベルに導くことができます。

大学受験をどうとらえるか

司法試験などの試験を除くと、多くの進学する学生さんにとって、大学受験は人生において最も大きなイベントであり、もっとも努力を要するものであります。

まず一つお伝えしておきたいのは、”大学合格をゴールにしてはいけない”ということです。

大学合格が目標であるのに、それを目標にするなとはどういうことか、と疑問に思われる方もいるかもしれません。

大切なのは、大学合格をゴールではなく、”通過点”にするということです。

たとえば、医学部に行きたい学生さんがいたとします。

「親が医者で跡を継がなければならないから、どんな手を使っても医学部に入れればいい」と考える生徒さんの結果はあまり振るわなかったように感じています。

これに対して、同じ医学部志望の学生でも、「将来、医者になりたい。いい医者になって世の中に貢献したい。最先端の医学を学ぶためには、英語で行われる学会に出なければならないし、英語の論文も読まなくてはならない。そのために、今大学入試のモチベーションを利用して、英語をしっかり勉強するんだ」と考える生徒さんのほうが、はるか良い結果を出してきています。

かのメジャーリーガー大谷選手も、多くの高校球児の目標である「甲子園出場」をゴールとするのではなく、「ドラフト会議で8球団から1位指名を受けること」を目標としていたと聞きます。

大学合格のもう一つ先に、”自分の夢”を設定することから始めてはいかがでしょうか。

入試問題の変化

大学入試問題の傾向も時と共に変化していきます。

共通テストを例にとると、リスニング問題半分、長文問題半分になっており、以前のセンター試験でみられた、空所補充や並べ替えなどの文法問題の単独での出題はありません。

もちろん、英文法が必要でなくなったということではありません。 必要な文法力があるという前提で、リスニングや長文の問題が作られています。

この大学入試における英語試験の変化は、使える英語を身に付けるという意味においては、よい傾向と言えるでしょう。

しかし、大学入試の英語が変わっているのに、学校や塾の授業は十分変わっているでしょうか。

リスニングの授業を例に挙げると、英文の音声を聞いて、その内容を確認するという形で一般に行われているようです。しかし、このような内容の授業では、リスニング力は付きません。

リスニング力を上げるためには、”自分の持っている音”と””聞こえてくる音”との間の「音のズレ」を発音矯正により修正し、感情移入した発話のトレーニングによりイメージ化を行います。

どうしたらリスニングが
出来るようになる?
どうしたら英文を
早く読めるようになる?

また、出題される多量の英文を試験時間内に処理するためには、リーディングスピードを上げる必要があります。英文を読んだときに、訳しながら理解するのではなく、英文から直接イメージを作り出すトレーニングが必須です。

これからの能力を生徒に身に付けさせる力を持った英語教師がどれだけいるのかが問題となりますが、とにかく、従来の英語学習の方法を見直す時期にきていることは間違いないでしょう。

大学進学のメリット

“何のために大学に行くのか?”

この答えが定まらない限り、受験に対するモチベーションが湧いてくることはないでしょう。

目標が早く定まるに越したことはないのですが、未来を想定することはなかなか難しいものです。

こういう私も、高校3年の時の三者面談で、どの大学に進学したいのか聞かれた時に、

「大学進学しないでDJになりたい!」と答えたら、 在学生の99%が大学に行く進学校だったので、私も受験するものと思い込んでいた担任も親もズッコケたことを覚えています。

その時は担任から、 「すぐ就職しなくても、大学に行って教養を身に付け、21世紀へと羽ばたく心あるDJになればいいじゃないか」と説得され(恐らくピュアな高校生だったのでしょう)、無事に進学、今に至っています。その時、大学進学しないでDJを目指していたとしたら、ちょっと、ゾッとする気もしますが……。

未来は思った通りにならないし、本当にやりたいことがすぐ見つかるとも限りません。

みんなが行くからと言って、大学進学したとしても、ほとんどの大学では毒にも薬にもならない授業が多いかもしれません。

私から一つアドバイスするとすれば、どの大学や学部に進学したいのか決まっていないのなら、

“どんな人間になりたいか?”
ということを中心に考え始めてみるのもよいと思います。

例えば、弁護士になるためには法学部に行く必要がありますが、クライアントのいろんな価値観を受け入れるためには、文化人類学などの授業をとって、幅広い価値観に触れる必要があります。また、独立して弁護士事務所を立ち上げるためには、経営学や顧客獲得のためのマーケティングを勉強しなければなりません。

世の中では、一つの理論だけで解決できる問題は少ないと思います。 “もっといい自分になる。内面的にも、外見的にも。”

こんな目標でもよいかも知れません。

これまでは親が敷いてくれたレールの上を走ってきたと思いますが、これからは自分で道を探しながら進んでいかなくてはなりません。

明るい未来を信じて、頑張ってください!
そして、その未来を作るのは、あなたの”今の行動”です。

志望校の設定

行きたい大学や学部が決まっていないとしても、とりあえずの目標は設定したいものです。

目標があるのとないのでは大違いで、目標がないと、ゴールが定まらないレースを走るのと同じで、不安で充実感がないものになります。

偏差値が高い大学が良い大学だとは限りませんが、今の自分のレベルより上を目指したほうがよいと思います。

上のレベルになればなるほど、努力してきた仲間と多く出会えます。いい加減に生きている人よりも、頑張って前向きな人と友達になったほうが、良いことが多く起きそうな気がしませんか。

“知識のないところに思考は生まれてきません。”

どこの大学にも合格できる知識を今のうちから、身に付けることは、決して無駄ではないと思います。

今より上へ!より前向きな努力!

受験科目の選択

大学受験の準備にあたって、まずやらなければならないのは教科の選択です。また、国公立か私立か、何教科で受験するのかということです。社会は世界史にするか日本史にするか悩んでいる人も多いかと思います。

好きな科目や得意な科目だけで受験できればよいのですが、受験科目にあるからしかたなく、と感じる場合、その受験科目を学習する”意味や価値”を見出す必要があります。意味のないことをやらされることほど苦痛なことはなく、また、モチベーションも上がりません。しかし、モチベーションから生み出されるエネルギーは予想以上に大きいものです。

私も受験生の時、古典を学習する意味がわかりませんでした。なんで、今、使われていない言語をやるの?という疑問があり、どうしても後回しにしていました。

そんな時に、古典の担当の先生をつかまえてその疑問をぶつけてみたところ、

「確かに古典は現在使われていない言語だけど、ネットや携帯電話もなく経済や人間関係が複雑でなかった時代の日本人の心情や自然観を学ぶことができるんだよ。そして、このことは現代のインテリアや建築にも影響を与えるんだよ」

と、答えが返ってきました。

受験科目の学習に取り組む
「意味」や「価値」を見出す

その時以来、私は、学問には何かしら意味があるんだなあと思うようになり、納得して受験勉強に取り掛かりました。

大人になった今だから言えることですが、古典の知識は歴史小説を読む時にも役に立っていますし、漢文の知識(孫子など)はビジネスにも役立ちます。

もしあなたが、まだ受験科目に学習の意味が見出せていないのなら、担当の先生やその教科を大好きな友達に聞いてみるといいと思います。また、ネットで調べることもできるでしょう。

ここでは、受験に意味付けをすることの大切さについてお伝えしました。

入試までのペース配分

入試はマラソンと同じで、ペース配分が大切です。

今、自分がどの地点にいるのかを確認し、残された時間に、どれくらいのペースで進んでいくのか、チェックポイントはどこなのか、を決めなければなりません。その際、自分にとって大切なものを一時的に捨てなくてはならないことも出てくると思います。

LACOMSでの一つのチェックポイントは、高3になる春の時点で、レベルAにいる生徒さんであれば、早慶上智東大レベルの大学にほぼ100%合格しているということです。

入試の教科は英語だけではないのに、どうしてそんなことが言えるのかと思われる方もいるかもしれません。確かに、入試は英語だけで合格することはできないのですが、そこに辿り着くまでに、英語を学習することによって、習慣化、記憶方法、ノートの作成方法などの学習の基本が身に付いているために、他の教科にも応用が出来るのです。理系の人も文系の人も、まずは配点の一番高い、英語から始めるのがよいでしょう。

また、高2の夏休みの時点で、ある程度、学習が進んでいる人は、秋頃にその年度の受験生が受ける模試を受けてみるのもよいでしょう。その模試で60以上の偏差値が取れた科目は、受験生が入れ替わった新年度からは、偏差値70以上をキープすることができます。

そんなに、高いところには行かないよという人も、行きたいところに確実に合格するためには、チェックポイントは設定する必要があります。マラソンで時間内にゴールするためには、確実にラップタイムを刻んでいかなければならないのと同様です。

与えられた時間、一日24時間はみな平等です。受験では、スポーツと違って才能はそんなに関係しません。ウサギとカメの話ではありませんが、受験はゴールに向かって確実に進んだものが勝つ世界です。

受験というタイムレースを、自分なりに逆算して、走ってみるのも、きっとあなたの人生において貴重な経験になるでしょう。

学校の勉強と大学受験

“先生、中間テストがあるので来週と再来週、LACOMSを休みます”

と言ってくる生徒さんがいます。定期テスト対策で、徹夜して勉強するつもりでしょう。しかし、短期で暗記したこの内容は、残念なことに消えてしまいます。

これに対して、大学受験でよい結果が出る生徒さんは、

“先生、今週中間テストがあって、部活もなく学校も早く終わるので、早めに塾に来て自習していてもいいですか?”

と言います。

結果を残す生徒さんは、毎日の学習のルーティンを保っています。

42.195キロを走るフルマラソンで5キロごとにダッシュをしていたら、トータルのタイムは必ず遅くなります。受験も同じく、マイペースを保って走ったほうが勝つ確率は高くなります。

推薦入試で大学入学を目指す人は別ですが、一般大学入試では基本的に内申点は重要ではありません。

定期テストがどんなに良い成績であっても、目指す大学に合格できなかったら、本末転倒ですね。

記憶について

ここで、「記憶」について話しておきましょう。

「記憶」には、ずっと残っているものとすぐ消えてしまうものがあります。全ての記憶が消えないで残ってしまったら、忘れたいことが忘れられず、ストレスで病んでしまいますよね。なので、忘れるという行為は、人間にとって必要なことなのです。

しかし、学習したものを次々に忘れてしまっていたら、効果的な学習とは言えません。
受験に必要なのは、すぐに消えてしまわない「長期記憶」なのです。

二人の人が砂山を作るというたとえ話で説明しましょう。

Aさんは週に一日10時間、砂山を作る作業をします。これに対して、Bさんは毎日1時間、砂山を作ります。Aさんの労働時間は年に約480時間、Bさんは約360時間です。つまりAさんの方がBさんより年間で120時間多く働いています。

一年後に、どちらが大きな砂山を築けているでしょう?

答えは、Bさんです。

Bさんの前には大きな砂山が築かれていますが、Aさんの前にはほとんど砂が積み上がっていません。

Aさんの方が、労働時間が長かったにもかかわらず砂が積み上がらなかったのは、週の残りの6日間の間に、雨や風によって砂が流されてしまったからです。

どんなに努力をしても、それが結果として残らなければ、これほど悲しいことはありません。

大学受験における「記憶」という作業も同じことで、どんなにインプットをしても、それが記憶として残っていなければ、何もなりません。

一日、最低2回、記憶の時間を作りましょう。夜寝る前と朝起きてから。 記憶を定着させるには、睡眠が必要です。夜寝ている間に、脳が記憶を整理してくれます。定期テストなどで一夜漬けでの記憶が見事に消えてしまうのは、この記憶の定着が行われていないからです。

ポイントはいかにして効率的に「長期記憶」を作るかということです。
1日1時間
年間360時間
受験に必要なのは「長期記憶」なのです。

授業と自習

学校や塾の授業で先生の知的な話を聞いていると、自分自身の頭が良くなった気がします。しかし、実際にその範囲のテストを受けてみると、良いスコアが出なかった経験をした人は多いでしょう。授業を受けることと、得点を取るための要素を実際に身に付けているかどうかは別ものなのです。

素晴らしい先生の授業は、人間的にも成長でき、その教科の習得に大きく役立ちます。しかし、現役生は学校で毎日授業を受けているので、全ての教科を塾で授業を受ける必要はないのかもしれません。インプットの時間を出来るだけ多く取りたいものです。

予備校の先生の授業の中には、本や動画になっているものもあります。自分が苦手な箇所についてはそれらを部分的に利用することも一つの手かも知れません。

大切なのは、得点を取るための要素をインプットすることです。

授業を受けたからといって成績が上がるわけではない 学校や塾の授業で先生の知的な話を聞いていると、自分自身が、頭が良くなった気がします。しかし、実際にその範囲のテストを受けてみると、良いスコアが出なかった経験をした人は多いでしょう。授業を受けることと得点をする要素を実際に身に付けているかどうかは別ものなのです。

素晴らしい先生の授業は、人間的にも成長でき、その教科の習得に大きく役立ちます。しかし、現役生は学校で毎日授業を受けているので、全ての教科を塾で授業を受ける必要はないのかもしれません。インプットの時間を出来るだけ多く取りたいものです。

知らなかった知識を身につける。出来なかったことが出来るようになる。その知識や技術を実際の試験で使えるようにするために、血肉化する。たしかに、クーラーの効いた部屋で先生の講義を聞いているほうが楽に違いありません。額に汗して記憶したり、英文を感情移入しながら何度も発話することは地味な作業です。しかし、本番の試験ではこの地味な作業がものを言います。

予備校の先生の授業は本や動画になっているものもあります。教科全体を俯瞰したり、自分が苦手な箇所を部分的に利用することも一つの手かも知れませんません。

しかし、大切なのは得点を取るための要素をインプットすることです。

時間がない中で学習を加速させる方法

部活や趣味に熱中して勉強してこなかった人や、あまり受験を意識せずにいてスタートが遅れた人もいると思います。正直、私もその一人でした。

残された少ない時間の中で絶対に意識しておかなければならないのは、

“余計なことをやらない”ということです。

余計なことをやってしまうと、間に合うはずのことが、間に合わなくなってしまいます。具体的に言うと、”いろんなことに手を出さない”ということです。

実際にLACOMSに在籍していたある生徒さんのお話です。

高校3年生の4月に彼はLACOMSに来ました。慶應大学の推薦枠を取得するのに英検2級の上位合格が必要とのことでした。その期限が8月で、時間はあまりありません。

レベルチェックをしてみると、中学の英語内容はまあまあ入っているのですが、高校の内容は全く入っていません。リスニングのL5と文法のEのクラスからのスタートです。

結果から話しますと、この生徒さんは8月の時点で、レベルAに到達していました。当然、英検2級も上位合格し、英検準1級も確実に狙えるレベルに近づいています。

彼は特に頭が良い生徒だったという訳ではありません。ただ、通信制の高校に通っていて、宿題や部活などの制約がなかったので、LACOMSのカリキュラムに専念して学習を進めることができたのです。

この間に彼がやっていたことは、週3回の授業とCOM G(Basic Grammar)とCOM単だけです。

COM G は最短10日〜1ヶ月、COM単は一日1時間やると半年で終わるように設計されています。

だまされたと思って、やってみて下さい。人生が変わるきっかけになるのは間違いありません。

受験の合否に確実に関わる単語(5000語レベルの単語)を”生きた単語”として早くマスターすると、学校の英語授業を受けるための予習をする必要がなくなります。その分、他の教科に時間を回すことができるのです。

出来るだけ早い時期にレベルBを合格し、実際の受験問題を解くレベルAのクラスに到達することが最短のコースであり、”勝利の方程式” です。やるべきなのは、脇目も振らず、LACOMSのカリキュラム上を全力で走ることだけです。

英語以外の教科について

受験科目は英語だけではありませんが、一番配点が大きい科目の一つが英語で、理系でも数学と同じ配点がなされることが多いでます。そこで、まずは英語を一定レベルまで上げることをお勧めします。レベルD合格を一つの目安とするとよいでしょう。レベルDが合格できた人は、レベルBの合格は時間の問題になります。

その後は、配点と自分の実力を考慮して勉強時間を配分します。

例えば、英語:数学:国語の勉強時間の割合を2:2:1といった具合です。 この割合は、学習の進度によって適宜変えても構いません。好きな教科ばかりやっていても、合格はできません。最終的には、総合点で決まります。

要は、ローテーションを回すということです。

習慣化の大切さ

“ローマは一日にしてならず”という諺があるように、人生において大きなことは、そう簡単には達成することはできません。

人は何かを思い立って、行動しようとします。ここまでは誰でもやっていることです。しかし、ほとんどの人が三日坊主になったり、途中であきらめてしまいます。自分の夢や大学合格のような、人生の節目(長い目で見ると通過点にすぎませんが)になるようなことを成し遂げるには、習慣化の段階に進まないといけません。

ここで、「習慣化」の基本である学習ルーティンの作り方についてお話します。

私の毎日のルーティンの始まりは、朝風呂に入りながら読書をすることです。そして、通勤の電車の中で読書をします。夜寝る前にも読書をします。

みなさんなら、寝る前にその日学習した内容を記憶したり、朝起きてから食事の時間までの30分間COM単をやるといったことです。

ポイントは毎日、同じ時間に、同じ場所で、同じことをやるということです。大学受験で結果を出している生徒さんは、この習慣化が出来ています。

この「習慣化」の技術は社会人になってからも人生を左右する大切なものなので、受験の時にこの技術を身に付けることは価値のあることだと思います。

テスト結果に一喜一憂しない

誰でも、テストで良い点が取れたら気分がいいし、悪い点だったら落ち込みますよね。でも、テストの結果に一喜一憂することは、お勧めできません。

なぜなら、テストによって、評価基準や方法が違うからです。ちょっとしたスペルミスで減点されるテストでは、リスニング力や長文を速く読む力は評価されません。

ですから、学校や模試の英語の成績が悪かったとしても、自分は英語は向いてないんだと落ち込む必要はありません。予備校の模試と実際に受ける大学の試験問題にもかなり大きな違いがあるので、一回のテストで自分の力を見限るのは時期尚早です。大切なのは、本番でのテストの結果です。

テストによって求められる能力が違ってきます。最近の共通テストでは、リスニング力と長文を速く読む力が要求されています。そこでは、正確なスペリングや日本語訳は求められません。自分に必要とされる英語力は何かを意識するようにしましょう。

また、テスト結果に対するメンタルも大切です。テスト結果が悪いと落ち込む人がいますが、最終的に受験でうまくいく人は、悪いテスト結果に対して、

“自分の弱点が、こんなに出てきて。本番前で良かったー!”

というような前向きな捉え方をします。

点数が悪いことは、もちろん良いことではありませんが、どのような姿勢で勉強に取り組むかが大切です。

失敗をして、自分の弱点を把握し、改善する。これが「成長のサイクル」です。

そう言う意味では、勉強も仕事も人生も同じなのではないでしょうか。

インプットノートを作成しよう

受験生の大学入試に落ちる最大の原因は”焦り”です。

試験が近づくと、

“もっと効率のよい勉強方法はないか” “もっといい参考書はないか”

と焦ります。

結局、焦って、勉強が手につかず失敗してしまいうというケースがほとんどです。

焦らないためにも、インプットノートを作成しましょう。

「インプットノート」とは、自分が知らなかった知識や、テストで間違えたポイントを整理して記憶するためのノートです。すなわち、受験に必要な知識をインプットするためのノートです。

書き出したインプットノートのページが、1ページ1ページ増えていくということは、それだけ問題を解いているということですし、また、それだけ間違えていることで、それだけ得点するための要素をインプットしているということです。

ただし、丁寧にインプットノートを作成するだけでは、成績は上がりません。 インプットノートに書いた内容を記憶します。記憶については、前項の「記憶について」で説明しましたので、ここでは割愛しますが、インプットノートの作成とその記憶の習慣が入試結果に大きく影響します。

受験日に備えて

ある冬季オリンピックでの女子フィギュアスケートのインタビューを私がたまたま見ていた時の話です。

二人の金メダルを争っているスケーターがいて、一人は、

“絶対に金を取る”

と意気込んでいました。

もう一人は

“やることはやったから、あとは神様から告げられる結果を待つだけ”

と落ち着いた表情でした。

その時、私はこの決着はもうついているんだなあと直感しました。

競技の世界では、どんなに全身全霊で努力しても、冷酷に結果がつきます。みなさんの受験も同じだと思います。大切なことは、

“勝負の前に、澄んだ心境になれるかどうか”

ということです。そのためには、やるべきことがなくなったと思えるくらいに毎日の努力を重ねていきましょう。

なにか迷ったことがあったら、いつでも相談して相談して下さい。私たちは、貴方の味方であり、応援団です。